DRYWALL / IMPORTED HOUSE
クロスとは少し違う、
輸入住宅らしい壁の質感。
輸入住宅を見ていると、ときどき出てくる「ドライウォール」という言葉。
今回は、実際の施工写真を見ながら、どんな壁なのか、クロスとは何が違うのかをご紹介します。
こんにちは。アカツカ建設の赤塚です。
輸入住宅のお家を調べていると、「ドライウォール」という言葉を見かけることがあると思います。
でも、初めて聞く方にとっては、
「ドライウォールって何?」
という感じですよね。
日本の住宅ではクロス仕上げをよく見かけますが、アメリカンハウスや輸入住宅では、ドライウォールをきれいに下地処理して、その上から塗装で仕上げる方法もあります。
壁は部屋の中でもかなり大きな面積を占めるので、仕上げ方が変わるだけでも家の雰囲気は結構変わります。
今回は、実際の現場での施工工程や、色を使った仕上げ方までご紹介したいと思います。
ドライウォールとは?
一般にドライウォールは、石膏ボードを使ってつくる乾式の壁を指します。
石膏ボードを壁や天井に張っただけでは、ボード同士の継ぎ目やビスの跡が残っています。
そこで、継ぎ目にテープを入れてパテを塗り、何度か下地を整えながら、壁全体が一枚につながって見えるように仕上げていきます。
そして、そのきれいに整えた壁の上から塗装をすると、輸入住宅でよく見る、すっきりした壁に仕上がります。
よく「ドライウォール=ペンキ仕上げ」のように言われることもありますが、正確には少し違います。
DRYWALL POINT
ドライウォールそのものと、最終的な塗装仕上げは別です。
石膏ボードの継ぎ目などを丁寧に処理して一体的な壁面をつくり、その仕上げとして塗装をする、というイメージで考えると分かりやすいと思います。
クロス仕上げとは何が違う?
日本の住宅では、石膏ボードの上にビニールクロスを貼って仕上げる方法が一般的です。
クロスにもたくさんの色や柄がありますし、木目や塗り壁風など、本当にいろいろな商品があります。
一方、ドライウォールをきれいに下地処理して塗装すると、壁紙を貼った感じではなく、壁そのものに色が付いているような自然な表情になります。
この少しやわらかい感じが、輸入住宅にはよく合うんです。
特にアーリーアメリカンやアメリカンハウスなど、海外の住宅のような雰囲気をつくりたい場合には、壁の質感まで変えることで空間全体の印象がかなり変わります。
CROSS / PAINT
クロス仕上げ
壁紙そのものの色・柄・質感を選んで仕上げます。
ドライウォール+塗装仕上げ
平らに整えた壁面に塗装し、壁そのものの色や質感を楽しむ仕上げです。
実際のドライウォール施工を見てみます
完成してしまうと、きれいな一枚の壁に見えます。
でも、そこに行くまでには結構いろいろな工程があります。
まずはこちらです。

石膏ボードと石膏ボードの継ぎ目です。
写真を見ると、ボードの境目がはっきり分かりますね。
このまま仕上げてしまうと継ぎ目が見えてしまうので、ここをきれいにつないでいきます。

継ぎ目にはテープを入れて、その上からパテを塗っていきます。
一度塗って終わりではありません。
乾燥させながら何度かパテを重ね、周囲との段差が分からなくなるように広げていきます。
完成すると全部隠れてしまう部分ですが、きれいな塗装面にするためには、この下地づくりがかなり大事です。

天井は、こういった工具も使いながらパテをしていきます。
壁だけではなく、天井も同じように継ぎ目を処理していきます。

こうして壁と天井の継ぎ目を一つずつ整えながら、空間全体を平らにしていきます。
下地が整ったら、次は塗装です。
下塗りをして、さらに上塗りをして仕上げていきます。

塗りが完成すると、こんな感じです。
継ぎ目はほとんど分からなくなって、壁と天井がすっきりつながって見えます。
白で仕上げると部屋全体も明るく感じますね。
ミニマムハウスⅡでもドライウォールを採用しました
このとき内装工事をしていた「ミニマムハウスⅡ」でも、ドライウォール仕上げを全体に採用しています。
ミニマムハウスという名前の通り、コンパクトな住まいです。
小さな家だからこそ、壁や天井の色を明るくまとめると、室内もすっきりして広く感じやすくなります。
今回は白をメインにして、明るい空間に仕上げています。
壁は家具などと違って面積が大きいので、色や質感の違いが部屋全体の印象にかなり影響します。
「何色のクロスを貼るか」だけでなく、壁そのものをどう仕上げるかから考えてみるのも面白いと思います。
白だけじゃない。色を使うのも面白いです
そして、ドライウォールを塗装で仕上げる面白さの一つが色です。
白だけにする必要はありません。
今回のミニマムハウスⅡでは、白をメインにしながら、
- ピンクグレー
- ベージュ
- ベージュをベースにしたエイジング仕上げ
など、何色か使っています。
お客様にも実際の空間で色の見え方を見ていただけるように、ご提案しやすい色を選んでいます。
白だけでまとめれば、明るくすっきりした雰囲気。
ベージュを入れると、少し落ち着いたやわらかい雰囲気。
グレー系やピンクグレーなどのニュアンスカラーを使うと、少し海外の住宅らしい空気感も出てきます。
COLOR IDEA
壁全部を派手な色にする必要はありません。
白をベースにしながら、一部だけベージュやグレーなどを入れるだけでも、空間の雰囲気はかなり変わります。
ドライウォールの良いところは?
私がドライウォールと塗装仕上げでいいと思うのは、やっぱり壁の質感です。
クロスでもきれいな家はもちろんつくれます。
ただ、壁そのものを塗ったように見える仕上がりには、クロスとはまた違った雰囲気があります。
あとは色ですね。
白だけではなく、その家の床・建具・家具などに合わせて壁の色を考えることができます。
外観だけでなく室内までアメリカンハウスらしい雰囲気にしたい場合には、こういう細かいところが結構大事です。
もちろん、手間はかかります
ドライウォールと塗装仕上げは、ただ石膏ボードの上にペンキを塗れば終わり、というものではありません。
写真でご紹介したように、継ぎ目にテープを入れて、パテを何度も重ね、下地をきれいに整える工程があります。
そのあとに塗装の下塗り、上塗りがあります。
クロス仕上げと比べると工程が増えるので、その分職人さんの手間もかかります。
なので、すべてのお家に絶対おすすめ、という話ではありません。
予算や好み、家全体のデザインを見ながら選んでいくのがいいと思います。
クロスとドライウォール、結局どっちがいい?
これは、どちらが上という話ではありません。
クロスにはクロスの良さがあります。
柄や色の種類が豊富なので、部屋ごとに雰囲気を変えることもできます。
一方で、ドライウォールを塗装で仕上げると、壁紙とは違う自然な質感が出ます。
例えば、
「アメリカの住宅みたいな壁にしたい」
「壁紙っぽく見えない仕上げが好き」
「白だけではなく、少しニュアンスのある色を使いたい」
という方には、ドライウォール+塗装は一度検討してみてほしい仕上げです。
輸入住宅は、壁の仕上げまで考えると面白い
輸入住宅というと、外観の形や窓、玄関ドアなどに目が行きやすいと思います。
でも、実際に暮らすのは家の中です。
床材、室内ドア、モールディング、照明、タイル。
そして壁の色や質感。
こういうところを少しずつ合わせていくことで、家全体の雰囲気ができていきます。
全部を豪華にする必要はありません。
白い壁をベースにして、一部に色を入れるだけでもいいですし、部屋ごとに少し雰囲気を変えるのもいいと思います。
せっかく注文住宅を建てるなら、壁の仕上げまで含めて楽しんでもらいたいですね。
ドライウォールはこんな方に合うと思います
アメリカンハウスや輸入住宅が好きで、外観だけでなく室内にも海外住宅らしい雰囲気を出したい方。
クロスとは少し違う、塗装の自然な質感が好きな方。
白だけでなく、グレーやベージュ、ニュアンスカラーなどを壁に取り入れてみたい方。
こういう方には、面白い選択肢だと思います。
写真だけでは質感まではなかなか伝わりにくいので、気になる方は実際の施工例なども見ながら考えてみるといいですよ。
まとめ|壁の仕上げで、家の雰囲気は変わります
今回は、輸入住宅でよく使われるドライウォールについてご紹介しました。
石膏ボードの継ぎ目をテープやパテで丁寧に処理し、一体的な壁面をつくって、その上から塗装で仕上げる。
完成してしまうとシンプルな壁ですが、そこまでには職人さんの細かな作業がたくさんあります。
そして、その手間をかけた分、クロスとは少し違う壁の質感を楽しめます。
白くすっきり仕上げるのもいいですし、ベージュやグレーなど少し色を入れるのもいい。
アメリカンハウスや輸入住宅を考えている方は、ぜひ壁の仕上げにも注目してみてください。
INTERIOR DESIGN
壁の仕上げまで、好きな家に。
アカツカ建設では、外観だけでなく、床材・室内ドア・壁の色や質感まで含めて、アメリカンハウスや輸入住宅の空間づくりをご提案しています。
ドライウォールや輸入住宅の内装についてのご相談は、お問い合わせフォームからもお気軽にどうぞ。